夢はあるけれども、実現のために努力をしない「ダメ人間」である主人公は、夢をかなえるゾウの物語の中で悪戦苦闘します。主人公は正直なところ、「ダメ人間」と夢をかなえるゾウの中では描かれていて、自分の胸に手をおいて考えたくなってきます。

夢をかなえるゾウの登場人物は、その「ガネーシャ」と名乗るおかしな人物(生きもの?)以外は、みんなどこにでもいそうな人物です。主人公を導いていくまさしく「夢をかなえるゾウ」である、おかしな人物は課題を出すけれども主人公をまったくといっていいいほどフォローしません。ですから夢をかなえるゾウは決して甘い物語ではなく、ときに笑えて、ときに自分のことを反省してしまう物語です。

主人公にとって、この「夢をかなえるゾウ」はとても困ったものでしかないのですが、次第に自分が「ダメ人間」から脱出していく手伝いをしていることに気が付きます。夢をかなえるゾウはファンタジックな世界を見せてくれながら、ちょいちょいと現実の厳しさを見せます。

そんな人物の中でもっとも身近にそうで、しかも自分もそうかもしれない人物を主人公においたのが夢をかなえるゾウです。ユニークな夢を実現するための指南をあれこれしてくれる神様(らしい)とダメ主人公の関係だけでも楽しめるのが夢をかなえるゾウです。

成功するためというか、夢をかなえるためには、自分自身の努力も必要だと夢をかなえるゾウは教えてくれます。